口腔顔面痛
口腔顔面痛

「口腔顔面痛」とは、口の中、顎、顔、こめかみ、頭の周囲などに生じる痛みの総称です。原因は多岐にわたり、歯の病気、筋肉や関節の障害、神経の痛み、ストレスなど、さまざまな要因が関係します。
たとえば、
といった症状は、口腔顔面痛の可能性があります。
このような痛みは、神経や脳の「痛みの感じ方」に変化が起こることで慢性化する場合があり、早期に専門的な評価を受けることが大切です。
米国では「口腔顔面痛(Orofacial Pain)」が歯科の正式な専門分野として認定されており、専門的な研修と厳しい試験を経て認定されるのがABOP(American Board of Orofacial Pain)専門医です。
この資格は、口腔顔面領域における慢性疼痛や神経障害性疼痛(いわゆる神経痛)、咀嚼筋などの筋筋膜痛(筋肉による慢性痛)、歯や顔面にも痛みを生じる特殊な頭痛、睡眠関連障害などに対して、科学的根拠に基づいた診断・治療を行う能力を有することを示す国際的な資格です。
当院では、ABOP専門医が診療を担当し、国内外の最新の知見を取り入れた安全で効果的な治療を提供しています。
初診では、問診票の記入や医療面接により、痛みの性質・経過・生活への影響などを詳しく伺います。歯や口腔、顎、頚部など診査、感覚検査、神経診査、さらにレントゲンや歯科用CTなどの画像検査を行います。
診断は、国際口腔顔面痛分類をはじめとした専門学会などの最新の分類に基づいて行い、現在の症状を生じている病態について丁寧にご説明いたします(初診のみでは確定的な診断に至らない場合には、現状で考えられるいくつかの病気の可能性についてご説明いたします)。
治療は、以下のような方法を組み合わせて行います。
また、改めて歯に原因が見つかった場合には、歯の治療が必要になることもあります。有効と考えられる初期治療を開始したのち、再評価を行いながら、適切な治療をご提案していきます。
問診
初診WEB予約の場合、詳しい問診を入力して頂きます。さらに来院後に、詳しい問診票や質問票にお答え頂きますので、初診のご予約の30分程度前にご来院ください。
診察
米国口腔顔面痛専門医が問診の確認や追加の問診などを行います。歯や口腔内の診査の他に、咀嚼筋触診、神経学的診査などを行います。画像検査として、パノラマレントゲン、歯科用CTにて精査を行います。
診断結果、治療のご説明
現在考えられる診断についてご説明いたします。追加の検査や治療方法などを御提案いたします(基本的に初診日に抜歯などの処置を行うことはありません)。必要に応じて、ご紹介頂いた先生やかかりつけ歯科医院と治療の連携をおこなったり、疾患によっては、より適切な診療科や大学病院等にご紹介させて頂くこともございます。
初診時の診療予約は60分となっておりますが、問診表記入や検査、会計などを含めると、およそ1時間半~2時間程度の滞在時間が目安となります。
受診は完全予約制で、自由診療となります(初診:55,000円(税込)、再診:15分11,000円(税込)~)。お電話またはWEB予約フォームからご予約ください。紹介状がある場合はご持参ください(紹介がない方でも受診頂けます)。
口や顔の痛みは目に見えにくく、長引くことで心身の負担が大きくなります。当院では、痛みを「我慢するもの」ではなく、「日常生活への支障を軽減し、一緒にコントロールしていくもの」と考えています。つらい痛みを抱えてお悩みの方は、まずはご相談ください。
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