顎関節症は、あごの関節や筋肉に問題が生じて、口を開けると痛みが出たり、大きく口が開かなくなるといった症状があります。顎関節症の中でもいくつかのタイプがあり、タイプ別に治療を行うことが大切です。原因は、さまざまで噛みしめや歯ぎしりなどのあごへの過重負担や元々のあごの弱さなどから発症すると考えられています。

軽度な症状であれば、生活習慣の見直しやセルフケアで自然に改善することもあります。ただし、痛みが強い、長引く、口が開かなくなるなどの場合は放置せず、早めに受診されることをおすすめします。

症状に応じて、生活習慣指導、マウスピース療法、薬物療法、理学療法などを行います。手術が必要になるケースは非常にまれです。当院では、患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドな治療を行い、慢性的な症状や治りにくい場合などにも専門的に対応しています。

はい。ストレスは無意識の歯ぎしりや食いしばりを引き起こし、顎関節や筋肉に負担をかけるため、顎関節症の悪化要因になります。リラクゼーションや睡眠の質を見直すことも、治療の一環として大切です。

一部のケースでは、かみ合わせの不調和が症状に関係していることがありますが、基本的に顎関節症は歯並びの問題から起こるわけではありません。原因は多因子であり、詳しい診断を受けることが大切です。（当院では、基本的に、かみ合わせによる顎関節症の治療は行っておりません）。